創造性

創造性、直観、インスピレーション、悟り (キリスト教用語では「恩寵」) は学習することはできないし、その学習プロセスを加速化することもできない、とよく言われます。

この常識とは正反対に、Guhen 式体系では、これらの「精神活動」も学習可能であり、またその学習プロセスを加速することもできる、と主張します。以下に、この主張の根拠を示すことにします。

たとえば、母国語の話し手は、ある文が自分の言語で形成妥当な形で表現されているどうかを「直感的」に判断することができますが、その人は通常、自分がどのように形成妥当の文とそうでない文を区別しているかを口で説明することはできません。母国語の話し手が「直感的」にこの区別をしている方法が、言語文法として明示化されたのはチョムスキーの変形生成文法の到来のおかげでした。

カリフォルニア大学サンタ クルーズ校 (UCSC) の言語学教授のジョン・グリンダーと数学者のリチャード・バンドラーの 2 人の NLP 共同創始者は、その最初の著、「魔法の構造、第 1 巻」 (1975 年) で、変形生成文法を活用して、話し手の世界についてのモデルを完全に表出していない「形成が妥当ではない」言語活動を検出した後、その人の世界についてのモデルから削除されているか欠如している部分を回復することができる「メタ モデル」を、一式の明示的テクニックとして開発しました。さらに、「魔法の構造、第 2 巻」 では、グリンダーバンドラーは、セラピスト/クライアントの関係で典型的に見られる人間の非言語活動の規則を、 一式の学習可能なテクニックとして明示化しました。

このことは、人間の外的および内的活動はすべて、一定の一式の含蓄的な規則によって支配されているはずで、また、これら規則は、一式の学習可能なツールとして明示化することが可能であることを意味します。 (通常は私たちの意識外にある) 私たちの言語と非言語の活動を支配している規則を明示化することに成功したこれらの 2 人の心理学者がもともとは言語学者と数学者であったことは非常に意味深いことです。つまり、これらの 2 つの分野は、明示的な規則 (すなわち、言語の文法と数学の公式) が元来徹底的に確立している分野です。

また、(1967年に書かれた) パロ アルト グループのポール・ウォツラウィック等の著の「人間コミュニケーションの語用論」は、一般的な人間コミュニケーションを支配している規則を明示化しようとした評価すべき試みであり、これは、NLP の誕生の対して大きく影響しました。

仮に、上述のように、言語と非言語の行動が規則によって支配されているとしたら、さらに、これらの規則が明示化できるとしたら、創造性、直観、インスピレーション、悟り、恩寵といった「神秘的」な人間の精神活動のプロセスも明示化できない理由がありません。そのようなプロセスがいったん明示化されたら、これらの精神活動を学習し、その学習プロセスを加速化する可能性が生まれます。

このような人間の精神の見方は、人間を感情や感覚のないロボットまたは洗練されたコンピュータと見なすことに等しいと思われる人々もいるかもしれませんが、そういう人々のために、マクスウェル・モルツ著の「サイコサイバネティクス」から次の一節を引用してみたいと思います。

「最初機械と機械的原則の研究として始まったサイバネティクス (人間工学) が、ユニークな創造的存在の威厳を復活させているのはかなり皮肉なことだ。人間の精神または魂の研究から始まったはずの心理学は、最終的には人間から精神を奪ってしまったからだ。...サイバネティクスの科学は、『人間』は機械ではあると言うかわりに、人間は機械をもち、使っているということを私たちに教えてくれる。」

また、NLP の観点から言うと、ある人の触覚的 (フィーリング) 経験が規則によって支配されているかもしれないという事実は、その人がまさにその経験をもっていないということは意味するわけではありません。それとは逆に、その人が自分の経験が規則によって支配されていて、それをコントロールすることができることを知っている場合は、その人はさらにいっそうの強度でそのような触覚的な経験をもつことができることでしょう。

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