ミルトン･H･エリクソン

ミルトン･H･エリクソン (1902 年～1980 年) は、一般的に最も重要な催眠療法家だと考えられています。彼は、米国アリゾナ州フェニックスで開業する精神科医/催眠療法家でした。

彼は生まれつき色盲で、19 歳のときに小児麻痺に罹りましたが、その際、彼自身、自分の家族の小さな赤ん坊がその手足を動かし始めたときの学び方をモデル化しながら自分の障害をもった体の身体機能を回復させることに成功しました。その過程で、非言語的なコミュニケーションレベルでの彼の知覚能力は極めて鋭敏になり、反伝統的な「エリクソン式催眠」に創始につながりました。

彼の催眠テクニックと人生は、多くの著者によって充分記録に残されていますが、その中には、エリクソン式催眠テクニックを世界に最初に紹介したパロアルトグループの J･ヘイリー (グレゴリー･ベイツンによって指導された、カリフォルニア州パロアルトの「メンタルリサーチインスティチュート」 (MRI、精神研究所) の一員) がいます。

エリクソンは、NLP の共同創始者のジョン･グリンダーとリチャード･バンドラーに多大な影響を与えました。実のところ、彼らにエリクソンを訪ずれるように助言したのは、グリンダーとバンドラーの師であったグレゴリー･ベイツンでした。エリクソンをモデル化した後に、二人は、1975 年にその最初の NLP 書である「魔法の構造、第 1 巻」を出版しました。 (「催眠」のページも参照のこと。)