3 つの人間の普遍的モデル構築プロセス

NLP は、どのような人間のモデル構築活動も (たとえば、私たちの世界についてモデルの作り方、私たちの内的な経験を言語学的に表す方法等) すべて、同じ 3 つの人間の普遍的モデル構築プロセスに基づいていることを発見しました。これらは、削除、一般化、歪曲のプロセスです。

3 つの人間の普遍的モデル構築プロセスの 1 つ目は、モデル活動をしている人が作り出す表出から世界のある特定の部分が除外されてしまう「削除」です。たとえば、音楽を聞きながら自宅で宿題をしている若者の場合、自分の意識からその音楽をまったく削除することに成功しているかもしれません。同じように、言語的には、ある人が「私は非常に悲しいです」と言ったとき、何または誰について非常に悲しいのか、本人がまったく気づいていない場合もあります。

3 つの人間の普遍的モデル構築プロセスの 2 つ目は、特定の経験が、それがメンバーとして属しているカテゴリー全体を表すようになる「一般化」です。たとえば、一度女性にふられた若者がすべての女性は自分のことをかまっていないと一般化して、その後すべての女性を避けるようになるかもしれません。ある人が「私は一度も誰によっても愛されたことはありません」と言ったときは、この一般化のプロセスが人間の言語活動で起こっていると言えます。

3 つの人間の普遍的モデル構築プロセスの 3 つ目は、モデルの各部分の関係が、本来あるべき関係とは別の形で表出されてしまう「歪曲」です。たとえば、小さい子供、精神病患者、小説家等は自身の心または書物で「空想」を作り上げるという意味で、歪曲が得意な人々のカテゴリーに分類されると言えるかもしれません。言語学的には、ある人が「私の夫は私を腹立てます」と言ったとき、厳密には誰も他の人の中に直接的に特定の精神状態を引き起こすことはできないと想定されるべきなので、この表現は意味論的に形成が妥当ではない、と見なされる場合があります。(「私の夫は私をかまわないので、私は自分自身で腹立てる」と言った方が、より形成妥当と見なされるかもしれません。)

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