ブラーマン/アートマン同一性

著者の最大の興味の一つは、インドのヴェーダンタ哲学の一派にあります。 この哲学の最大の主張は、「神と我々の真の自己は同一である」という絶対的一元論にあります。(サンスクリット語で言う「ブラーマン」で、制限的な人間のマインドまたは理性では把握することができない、森羅万象と空 [無] の両方を超えた何ものかである) 絶対神と (サンスクリット語で言う「アートマン」の) 私たちの真の自己またはアイデンティティは、まったく同一であるというアドヴァイタ (不二一元論的) ヴェーダンタの主張以上に根源的な教えは存在しえないように思われます。そして、このことを知的にではなく (すなわち、知識が経典から借りた知識としてではなく)、経験的に (この場合は、マインドと理性を超えることが必要になります) 認識することこそが、「悟りを開く」ことなのです。

アドヴァイタ ヴェーダンタ (アドヴァイタ ヴェーダンタがその独立した一派であるヴェーダンタそれ自体は、少なくとも数千年の歴史があると見なされています) は、千年前に、悟り (サンスクリット語で言う「ニルヴァーナ」) に達するために必要な概念と方法論をすでに提唱していて、かつ、その「科学的心理学」 (または「精神主義的科学」) の深さは、20 世紀のフロイトまたはユング心理学を超えたものでした。

(注: このページのテキストは、Swami Guhen の論文、「NLP と精神世界」からの引用を基に編集されたものです。)

Copyright (c) 1996-2012, by Swami Guhen. All rights reserved internationally.