ヴェーダンタ

ヴェーダンタは、「ヴェーダの最後の部分」を意味していて、「ウパニシャッド」 (崇高の自己についての哲学的な論議のみが詳述される、ヴェーダの最後の部分で、108 書あると言われるうち、主要なウパニシャッドの数は約 10 書です)、「ブラーマ スートラ」、(「マハバラータ」の 1 章である) 有名な「バガヴァッド ギータ」の 3 種の経典に基づいた古代インドの内的科学の体系です。

常識とは正反対に、ウパニシャッドは、いかなる意味においても、ヴェーダの儀式的局面はいっさい議論せず (これらの局面は、ヴェーダの前半部で議論されます)、哲学的な方法だけを通じて内なる真理を探求します。この意味で、ヴェーダンタはジュナーナ ヨガの典型であり、さらに、アドヴァイタ ヴェーダンタの創始者であるシャンカラチャリヤは、すべての儀式を完全否定し、精神的修行としての瞑想に対してもむしろ否定的な態度さえもっていた哲学者で、彼は、人間は、自分の真の自己 (サンスクリット語言う「アートマン」) が普遍的自己 (サンスクリット語言う「ブラーマン」) に他ならないという真の、経験的な知識をもてたときにのみ悟ることができる、儀式は (場合によっては瞑想も) 世俗的なものを放棄して崇高な真理に向かう用意のできていない人々のためにだけ存在している、と述べました。この意味で、自分の体または活力に執着して、ハタ ヨガ (体のヨガ) またはサイキック パワーに溺れる精神世界の求道者は、まだ真の知識を獲得する用意ができていると見なされるべきでしょう。

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